奈良で創業60年以上の歴史を誇る、超人気の釜飯店「志津香」公園店に初めて行く機会がありました。
奈良県グルメの話になると、高確率でこの志津香の名前が出るぐらい多くの人から支持を受けている店ですね。
今や有名になりすぎて、地元客だけでなく口コミを聞きつけた観光客で、連日長蛇の列をつくっているとか。
私自身もタイミングが合わずにずっと行けずじまいだったのですが、ようやく念願がかなったのでこのページで詳細レビューしていきます。
志津香に到着するもやはり行列ができている
志津香 公園店は11時に開店なのですが、私が訪れたのは11時10分ぐらい。
開店間もない時間にも関わらず、お店の前にはこのような行列ができています。
「10分遅れぐらいなら並ばずに入れるかな?」と考えていたのですが、おそらく行列は開店前からできており、待ち時間が発生するのは避けられなかったと思われます。
行列に並びながら観察していると、どうやらその半数ほどが韓国や中国からの観光客のようですね。
春日大社・東大寺・興福寺などの観光スポットが目白押しの好立地ですし、海外旅行者向けのガイドブックにもおすすめの人気店として掲載されているのかもしれません。
待ち時間中に店員さんに尋ねてみると、込み具合は毎日違うので一概にはいえないが、ランチタイムがひと段落した13時~14時過ぎが混雑を避けれる穴場の時間帯だとか。
ついに志津香に入店!店内の雰囲気やメニューについて
お客さんが入れ替わりながら列は進んでいき、およそ待ち時間30分程度で入店することができました。
店内は和風の落ち着いた雰囲気になっており、美人店員さんが元気いっぱいの接客で迎え入れてくれます。
座席数はだいたい40~50席ほどであると思われ、座敷やテーブル席以外にも、1人客用にカウンター席も設けられており、私はそのカウンターに席に案内してもらいました。
志津香公園店のスタンダードメニューは、
・奈良七種釜めし
・大和肉鶏釜めし
・えび釜めし
・山菜風しめじ釜めし
・若鶏釜めし
・うなぎ釜飯
このような感じになっており、どれも本当に美味しそうなので目移りしてしまいますね。
かなり悩みましたが私が実際に注文したのは、創業以来ずっと名物で一番人気のメニュー「奈良七種釜めし」が入っている、志津香定食でした。
この時点でお腹ペコペコな状態なのですが、実はここからまた待ち時間があるのですね。
というのもこの志津香の釜飯は、注文を受けてから「1釜ずつ直火で炊き上げる」ということを店のこだわりにしているとのこと。
なのでどうしても、注文から提供までに20分程の時間がかかるのは仕方ないことでですね。
というよりそんなこだわりを大切にしているからこそ、志津香が奈良屈指の人気店として存在しているのでしょうね。
良い匂いが店内に立ち込め始めている中で、自分が来る番をおとなしく我慢して待ちます。
念願の釜めしを実食・レビュー!
そんな感じで注文してから約20分が経過した後に、美味しいと評判の釜めしがようやく提供されました。
内容はメインの奈良七種釜めし、付出し、炊き合わせ、赤だし、漬け物、季節のフルーツです。
さっそく釜飯の上に付いているお釜を開けてみるとこんな感じ。
釜飯の具材として入っているのは、海老、カニ、穴子、鶏肉、ごぼう、にんじん、たけのこ、しいたけ、三つ葉ですかね。
贅沢な具材がたっぷりと詰め込まれており、また見た目的にもとても美しいです。
画像では見えにくいかもしれませんが、カニの身なんかもかなりの量も入っています。
それではさっそくですが、フカフカに炊き上がっているお米をしゃもじで茶碗へ。
かなり熱くなっているので、フーフーしながら食べていきます。
実際に一口食べた感想としては、本当に上品で優しい味わい。
昆布と鶏ガラをベースにしたダシがシッカリしみ込んでおり、正直めっちゃ美味いです!
お店の説明書きを見ると、お釜の蓋を1回1回ちゃんと閉めて熱を逃がさないようにするのが、釜飯を美味しく食べるポイントとのこと。
私の大好物の穴子は熱で柔らかくなっており、口に入れるだけでホロホロと崩れていくような感じ。
海老はプリプリとしていて弾力感強く、しっかりとした食べ応えがありますね。
そしてこれも志津香の名物のようですが、きつね色に出来上がったおこげ!
この釜底にできたおこげをしゃもじですくって残さず食べていくのですが、まるで煎餅のようなパリパリ感と香ばしい匂いがグッドです。
志津香釜めし自体は、小さめのお茶碗にだいたい3~4杯分ぐらいの量ですかね。
また味付けは極めて上品な薄味になっていますので、女性の方でも問題なく食べきれると思います。
定食に付いてくる煮物の炊き合わせもまた見事で、お麩、にんじん、しめじ、グリンピース、こんにゃく、ホタテ、がんも、里芋、ナスなど具沢山。
最後にフルーツのオレンジをいただいて食事は終了。
これほど贅沢で満足感の高いランチは、私自身かなり久しぶりでした!
近鉄奈良駅から志津香公園店までの徒歩でのアクセスを紹介!
以下では近鉄奈良駅から志津香公園店まで、徒歩でアクセスする方法を紹介していきます。
まず東向き商店街の入り口がある、「近鉄奈良駅東口」へ、噴水が目印なのですぐ分るでしょう。
ここからは緩やかに坂になっている道を、黙々とまっすぐ歩きます。
道中右手には興福寺が見え、1300年ぶりに再興されたかの有名な中金堂の姿があります。
現在の奈良公園には1200頭を超える野生の鹿が住んでおり、町のいたるところで普通に歩いています。
つぶらな瞳で少し眠そうな感じが、なんとも可愛いですね。
道路を挟んだ左手には、モダン建築の先駆けとも呼ばれている奈良県庁舎がみえます。
さらにまっすぐ歩くこと約10分程度で、交差点を避けるために設けられた「登大路地下歩道」に着きます。
こも歩道の中は結構暗く、アップダウンもあるので転ばないよう足元に気を付けて歩きましょう。
そして地下道から出たら、目的地である志津香公園店はもうすぐそこで、左手に人だかりができているのですぐ分かると思います。
横断歩道を渡りたいので、お店を超えてもう少しだけ直進。
ここの横断歩道ですが、右手側には国宝や重要文化財を多数保管している「奈良県国立博物館」目印ですね。
また横断歩道を渡った先には、氷の神様を祀っている「氷室神社」があります。
横断歩道を渡り、お店に到着ですね。
近鉄奈良駅から徒歩でのアクセスを紹介しましたが、所要時間は15分~20分ぐらいといったところでしょうか。
実際に志津香で釜飯を食べた感想・まとめ
これまで釜飯という食べ物にあんまり馴染みがなく、「正直どうなんだろう?」と行く前は思っていた私ですが、志津香はその評判に違わぬ味でした。
口コミサイトでの評価が軒並み高い理由も、実際に食べてみれば一目瞭然です。
熟練の職人さんが手間と時間を掛けて、1釜ずつお米を炊き上げていくわけですから、美味しくないはずがありませんね。
人気店にありがちな敷居の高さもなく、店員さんの接客も明るくてフレンドリーですし、店内も非常に落ち着いた雰囲気となっています。
敢えて苦言を呈すなら、やはり食べるまでに待ち時間が発生することでしょうか。
ですがそれらを差し引いても、行列に並ぶ価値は十二分にあるというのが私の今回の感想ですね。
あとは開店10分前に行ったり、混雑が落ち着く13時~14時頃のタイミングを狙うと、スムーズに入店できる可能性は高そうです。
私自身もまた近くに行くことがあれば、絶対にリピートしたいです!
また志津香はテイクアウトもできるみたいなので、次回行ったときは家族の分も持ち帰って食べさせてあげたいなと思いましたね。